誤嚥性肺炎という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
高齢者では、飲み込む機能や、咳で異物を外に押し出す機能が低下します。
このため唾液や飲食物が間違って気管の方に入ってしまうことがあります。これを誤嚥と言います。
この時、一緒にお口の細菌も入り込んでしまい引き起こされる肺炎が、誤嚥性肺炎です。
肺炎で亡くなる高齢者の多くが、この誤嚥性肺炎であると報告されています。
誤嚥性肺炎を予防するためには、
①舌や唇などお口の周りの筋肉が衰えないようにしたり、食事の際の工夫で、誤嚥を防ぐこと
②誤嚥しても細菌がたくさん入り込まないよう、お口の中の細菌を減らしておくこと
(寝ている間にも唾液が誤嚥されています)
が大切です。
(歯科医師 川畑)