舌苔について

舌の上(舌背部)が汚れたように見えることがあります。
これは、舌背部に付着した苔状のもので、舌苔と呼ばれています。

舌苔の付着する舌背の表面は糸状乳頭(舌乳頭)に被われています。
糸状乳頭には食事の際に水分や食物をかき上げて、口の奥に運ぶ役割があります。

乳頭の間には食物の残りかすや細菌、白血球、剥離した上皮などが停滞しやすく、
これが舌苔の正体です。

汚れや細菌、真菌が増えがちで、口腔内の衛生状態が良くないとさらに舌苔が付着します。

口の中は分泌された唾液で潤い、唾液が潤滑剤となり、洗われることで清潔を保っていますが、
唾液の分泌が減り、口を開いている状態が続くと、洗い流す作用が弱くなります。
それにより細菌や付着物が増殖して、舌苔が増えてきます。

舌苔が気になる時はガーゼや舌ブラシ、スクレイパーなどで取り除きますが、
過度に取り除くと舌表面を傷つける可能性があるため、
無理にはがさないよう気をつける必要があります。

関連記事

  1. 歯と口の健康週間

  2. 11月8日

  3. 雑誌掲載のお知らせ②

  4. 大切なひとのその、“いびき”大丈夫ですか?

  5. COCOA

  6. マル青医療証

最近のブログ

  1. 妊婦歯科健診

    2024.04.23

  2. 舌を回す体操

    2024.02.20

PAGE TOP