「うちの子、夜中に歯ぎしりをしてるんですけど、大丈夫でしょうか?」
こんなご質問をいただくことがあります。
小さなお子さんの歯ぎしりは、びっくりしますし、心配になりますよね。
しかし、歯ぎしりをする子どもは意外に多いのです。
6歳で、3割の子どもが歯ぎしりをするとも言われています。
健康な子どもたちの就寝中の歯ぎしりの有無と、睡眠の状態を調べた研究があります。
寝ている間は、ノンレム睡眠とレム睡眠を交互に、
すなわち眠りが深くなっては浅くなるというサイクルが数回繰り返されますが、
歯ぎしりは、眠りが浅くなっていくタイミングで起こりやすいことが報告されています。
そして、歯ぎしりをした子どもと、しなかった子どもの睡眠の質には差がなかったそうです。
6歳をピークに、その後は歯ぎしりは減っていくことが分かっています。
ちゃんと眠れているならば、あまり心配はいりません。
歯がすり減ってしみる、ちゃんと眠れていないようだ、などの問題があれば対応が必要でしょう。
(歯科医師 川畑)