舌の上に、白色あるいは黄色っぽく苔のようにたまる舌苔。
食べカスや粘膜のカス、細菌などからなっています。
高齢者は特に付きやすいと言われ、誤嚥性肺炎や口臭、味覚障害の原因となるため、注意が必要です。
高齢者に舌苔が付きやすい理由としては、舌の運動機能の低下や唾液分泌量の減少があげられます。
普通、舌の上は食べ物や上顎の口蓋と呼ばれる部位と摩擦されることで、
汚れが自然にある程度、掻き取られます。
また、唾液の作用で自浄されます。
ところが高齢になると、舌の動きが鈍くなったり唾液分泌量が減ったりするので、舌の上に汚れがたまるのです。
舌の上の汚れを取るには舌ブラシが良いでしょう。舌の表面を傷つけないように優しく使って下さい。
舌ブラシを舌に押し当てることによって舌の筋トレも期待できます。
唾液分泌を促すお口の体操やマッサージも一緒にできればいいですね。
気になる場合はご相談ください。
(歯科医師 川畑)