こんにちは、歯科医師の渡辺です。
「どうすればこどもの虫歯を防ぐことができますか?」
と、お子様をお持ちの方によく聞かれます。
無理やりにでも仕上げ磨きをしてください、とか
間食をさせないでください、とか
口で言うのは簡単ですが、実際にやるのは保護者の方。
私自身も親になって、そう簡単にはいかないことを思い知りました。
そこで今回は一歯科医師として、こどもの歯のケアをどのように行っているかお話したいと思います。
よろしければ参考にしてください。
1.大人からむし歯菌を感染させない
同じ箸を共有しない、大人が箸をつけたものは与えない、冷ます時はフーフーせずうちわで煽ぐ。
チューも口でなくほっぺに!
普段の生活のなかでこれらを徹底するのは難しいと思いますが、
3歳くらいまで頑張れば生涯にわたってむし歯になりにくい体質を
作ってあげることができると言われています。
2.ジュースを与えない
うちの場合は一度あげたら覚えてしまうと思って、飲み物はお茶と牛乳しかないものだと思い込ませています。
もう甘いものの美味しさを知ってしまっている子には、おやつやジュースを摂取したあとにお茶を飲ませましょう。
口に残る糖分を洗い流すことで、虫歯リスクをさげることができます。
3.仕上げ磨き
実は、うちもできる日とできない日があります。
こどもが逃げまわって口を絶対に開かない日、もう自分がヘトヘトで無理やり仕上げ磨きをする気力がない時…
そんな日はガーゼを指に巻きつけて歯の表面をガーっと拭いています。
やらないよりはずっと良いはずです。
先日子育て番組で紹介していたのは、カチューシャにこどもの好きなおもちゃを吊り下げて保護者様が装着し、
お膝にゴロンさせるという方法です。
リンクを貼っておきますので、よかったら見てみてくださいね。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2019/790.html
4.定期的なフッ素塗布
フッ素塗布ができる年齢になったら(大体4〜6歳)、定期的に塗布をして歯を強化してあげましょう。
いかがでしたか?
100%完璧にできなくて当たり前ですので、無理のない範囲でできることをやっていきましょう。