口を開け閉めする際、顎は耳の下の顎関節が
ちょうつがいのように動きます。
顎を動かすのは咬筋、側頭筋など咀嚼筋と呼ばれる筋肉です。
関節にはクッションの役割を果たす関節円盤が備わります。
咀嚼筋に負担がかかったり関節円盤が前後にずれたりすると、
関節や筋肉が痛む、口が開けにくい、顎を動かすと音がする
という症状が出ます。
顎関節症はこの症状を総称した病名です。
長時間のデスクワーク、単純作業、編み物、料理などを
行っている時に起こる上下の歯を接触する癖が顎関節症をもたらすといわれます。
通常は上下の歯の間に隙間があり、この時は咀嚼筋はリラックスしています。
しかし、作業に集中したときに歯を接触させてしまう癖のある人では
咀嚼筋や関節円盤に負担が加わり症状を悪化させてしまいます。
上下の歯を少し離すよう意識することで癖を改善できます。
パソコン作業などでは、時々ストレッチで全身をリラックスさせるといいようです。
多くの顎関節症は、いわゆる関節の捻挫や筋肉痛と同じで
自然に治ることも多いのです。
痛くて食事を取りにくいなど生活への支障が続く時は歯科医院にご相談下さい