唾液は食事の際に消化を助けるだけでなく、
口の中の細菌を洗い流したり声を出しやすくしたりします。
また歯の健康にも重要な役割をはたしています。
毎回の食事で酸性になった口の中を中和し、
歯の溶けたエナメル質を修正する「再石灰化」を促すほか
歯石も予防してくれますし、義歯の安定にも役立っています。
ただ残念ながら、加齢とともに唾液腺の活動は弱まります。
唾液を作る細胞が年を取り死んでしまい、65~70歳を過ぎると
唾液の分泌の減少が顕著になるといいます。
そこで10年ほど前から推奨されているのが「唾液腺マッサージ」です。
唾液を出す唾液腺の代表的なところを刺激し活性化する方法です。
主な唾液腺は3つ。こめかみの下の内側にある耳下腺、口底部の舌のすぐ下の舌下腺、通常安静時に多くの唾液を作る顎下腺です。
耳下腺・・・こめかみの舌の頬を上下左右に動かす
舌下腺・・・口の中で下を前後、上下、左右に動かす(特に舌の先端を下側に押す)
顎の先のとがった部分の内側を指で押す
顎下腺・・・顎の下の骨の内側の柔らかい部分を円を描くように指先でほぐす
お風呂の湯船につかり血流が良くなってからやると効果的です。
もっと手軽なところではレモンや梅干しなど酸味のある食べ物を想像するだけでもいいのです。
いつでもトライできます。