歳を重ねた方に、舌を回す体操をご説明することがあります。
唇をしっかり閉じて、歯ぐきと唇との間に舌先を置き、歯の外側の表面をなぞるように、
前歯・奥歯をぐるっと一周するように動かします。
反対回りも行います。
あごが痛くならないように、無理のない程度で数回ずつしてみて下さいとお話ししています。
舌を動かすことで、唾液腺を刺激するため、唾液の分泌を促す効果があると言われています。
また継続して行うことにより、唇を閉じる筋肉や舌を動かす筋肉を鍛えて、
咀嚼・嚥下・発音などの口腔機能の衰えを予防するのに役立ちます。
更に、睡眠中に舌が落ち込んで喉を塞ぐことによって起こる睡眠時無呼吸を予防する効果も期待されます。
(歯科医師 川畑)