AEDはけいれんを起こして血液を流すポンプ機能を失った状態(心室細動)
になった心臓に対して電気ショックを与え、正常なリズムに戻すための医療機器です。
2004年の厚生労働省の通知で医療従事者でなくてもAEDを使えるようになりました。
全国に約60万台AEDが置かれていて専門家によると世界トップクラスの数だそうです。
病院や診療所、救急車はもちろんのこと、空港、駅、学校、公共施設、企業…等
人が多く集まるところを中心に設置されています。
機器の電源を入れれば音声が順に指示してくれるので、
誰でも機器を使って救命活動を行うことができます。
心臓の動き(心電図)を自動解析し、必要な人にのみ電気ショックを流す仕組みになっています。
その場にいた人がAEDを使った場合、倒れた人が1か月後に社会復帰できる割合は
46%にもなります。
心臓マッサージをしなかった場合の4%を大きく上回ります。
救命措置を何もとらなければ救命率は1分につき10%下がると言われています。
職場や通勤路でAEDがどこにあるのか、どう使えばいいのか改めて確認したいものです。