噛む・飲む・話す力が低下していませんか?口腔機能低下症ケア

「最近、硬いものが噛めない」「飲み込むとむせる」などの症状は口腔機能低下症のサインかも。専門歯科での検査・トレーニングで食べる・話す力を守りましょう。

“なんとなく”の口の不調が、実はもっと大きなサインかもしれません

「硬いものを避けるようになった」「会話中に舌が回りにくくなった」「飲み込みにくさを感じる」――そんな“ささいな変化”を感じていませんか?実はこれらは、口の機能が少しずつ低下している状態=口腔機能低下症(オーラルフレイル)へ進行する前段階かもしれません。

「年だから仕方ない」と放っておくと、食事・会話・そして全身の健康にも影響が及びかねません。

 

口腔機能低下症とは?

口腔機能低下症とは、加齢・生活習慣・歯の欠損などをきっかけに、噛む・飲み込む・話す・唾液を分泌するなどの「口の機能」が複合的に低下していく状態を指します。

例えば、硬い食べ物が食べにくくなる、飲みこんだときにむせる、発音が明瞭でなくなる、などの症状があります。
放置すると“誤嚥性肺炎”、“低栄養”、“活動量の低下”など、全身の健康リスクにもつながることが報告されています。

 

こんなサインが出ていませんか?(チェックリスト)

  • 硬いものが食べづらくなった
  • 飲み込み時に咳やむせが増えた
  • 食事時間が以前より長くなった
  • 食べこぼしや滑舌の低下を感じる
  • 口の中が乾燥する・唾液が少ないと感じる
    これらの中で「3つ以上あてはまる」場合には、口腔機能低下症の疑いがあります。

当院でのケア・トレーニングの流れ

① 検査・診断

まず問診・視診・機能評価を行い、どの機能がどれだけ低下しているかを把握します。舌圧・咀嚼・嚥下機能など、各項目でチェック。

② 個別トレーニング・ケアプログラム

  • 口腔体操:舌・唇・頬を動かす訓練
  • 噛む力強化:咀嚼回数を意識した食事
  • 飲み込み強化:嚥下の練習(むせへの対応含む)
  • 口腔内環境ケア:歯磨き・舌クリーニング・乾燥対策(唾液分泌促進)

③ 継続フォロー&生活習慣改善

定期的なクリニック通院+家庭での毎日ケアで、機能を維持・改善していきます。食事の内容・噛む回数・水分補給・運動習慣も見直しましょう。

 

まとめ:お口の機能が“生活の質”を支える

噛む・飲む・話すという日々の動作は、実は“お口の筋力・機能”によって支えられています。それが少しずつ弱ってくると、「食べる楽しみ」「会話の自信」「健やかな毎日」まで影響をきたします。早めの診察・ケアが、未来の安心につながります。
「最近、ちょっと変化を感じるかも」と思ったら、お気軽にご相談ください。

私たちが、あなたのお口と健康を支えるパートナーになります。

 

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