痛くなってからでは遅い!定期健診の重要性

こんにちは、歯科医師の渡辺です。
突然ですが、みなさんは定期的に歯科を受診されていますか?
日々の生活が忙しいと、痛くもないのに歯医者に行くのは面倒…と思う方もいらっしゃると思います。

わが国でも近年は予防歯科の意識が高まってきているものの、
痛くなってから歯科医院に行くという方が依然として多く、
他の先進国と比べて定期健診の受診率がかなり低いと言われています。

しかし!痛くなってから受診、では手遅れとなってしまう場合が多くあります。
痛くないうちに治すことで、来院回数や治療費を最小限におさえることができます。

今回は虫歯を例にお話したいと思います。

まず歯の構造を簡単にご説明すると、一番表層にエナメル質と呼ばれる最も硬い層(画像の白い部分)が存在します。
その下には、骨に似た組成の象牙質と呼ばれる層(画像のオレンジ部分)が存在します。
その下には歯髄腔といって、歯の神経(歯髄)や血管が通る部屋(画像の赤い部分)が存在します。

虫歯がエナメル質や、その下の象牙質で広がり始めても、ほとんど症状がありません。
冷たいものにしみる、たまにズキッと痛む、等の症状が出てきた時には、すでに歯髄のかなり近くの象牙質まで虫歯が進んでしまっている状態です。
場合によっては、歯の神経を取る処置(根管治療)を行わなければなりません。

何もしなくてもズキズキと痛んでしまってからは、ほとんどの場合で根管治療を行う必要があります。
痛くないうちに治療をすれば、虫歯を削って詰める、の1回で終わるはずだったものが、
痛くなってからでは治療回数が増えてしまうのです!

虫歯だけでなく歯周病やその他の疾患も、定期健診で早期発見・予防をすることはとても重要です。
当院では、少なくとも半年に一度の定期健診をおすすめしています。
いつまでもご自身の歯で美味しく食事ができるように、今ある健康な歯を守っていきましょう。

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